コラム
Column
2025/09/29
鼻スプレータイプのインフルエンザワクチン「フルミスト」について
昨年から接種可能となった新しい鼻スプレータイプのワクチン「フルミスト」は、ウイルスや細菌の毒性や感染力を弱めた「生ワクチン」と言われるもので、生きた病原体を取り込むため実際にその病気に感染した時と同じような免疫システムが働き、強い免疫がつくと考えられています。
逆に、現在国内で主に使用されている注射のワクチンは、インフルエンザウイルスA型株(2種類)とB型株(2種類)のそれぞれを培養して製造される「4価ワクチン」と呼ばれるタイプのもので、これは「不活化ワクチン」と言われ、病原体となるウイルスや細菌の毒性を排除し感染力を無くしたものです。
安全性が高いというメリットがある反面、免疫をつけるには複数回の接種が必要になりやすいというデメリットがあります。
| ワクチンの名称 | フルミスト |
| 投与方法 | 左右の鼻の穴の中に直接吹きつける(各鼻腔内に0.1mlを1噴霧) |
| 対象年齢 | 2歳~18歳 |
メリット
- 接種回数が年齢にかかわらず毎年1回でよい(従来の注射のワクチンの場合、国内では13歳未満の方は、2回接種が勧められています)
- 従来の注射のワクチンよりも効果が長く持続すると考えられています(注射のワクチンは約5ヵ月間、点鼻のワクチンは約1年間)
- 注射の必要がないため注射が怖いお子様、痛みをいやがるお子様でも接種していただきやすい
- 血液の中だけでなく、ウイルスの侵入経路となる鼻やのどの粘膜にも抗体を作る作用があり、海外のデータにて、すでに使われている注射タイプの不活化ワクチンと比較しても、有効性は劣らないと報告されています
デメリット
- 毒性の弱いウイルスが含まれているため、接種後1週間以内に感冒症状(鼻水、鼻づまり、咽頭痛、咳など)を認めることがあります(約60%)。
- 妊娠中・授乳中の方、ご自身が免疫不全の方、または周囲に免疫不全の方がおられる場合にはお勧めできません
- 妊娠可能な女性においては、あらかじめ約 1 か月間避妊した後接種すること、及びワクチン接種後約 2 か月間は妊娠しないように注意することが大切です
- 気管支喘息をお持ちの方にもお勧めできません
- 副腎皮質ホルモン剤(ステロイド薬)、免疫抑制剤を内服中の方は接種できません
| 接種費用 | 1回 7,500円 |
予約をお取りできる人数や曜日、時間帯はワクチンの在庫状況等により随時変更となりますので、ご予約は当院に直接お電話をお願い致します。
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「インフルエンザとワクチン Q&A 2024年度」





















