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顔面神経麻痺

Medical information

顔面神経麻痺とは

顔面神経(脳から直接出る12対の神経の1つ)が障害を受け、顔の表情をつくる筋肉(表情筋)を 動かせなくなっている状態です。顔面神経は表情筋へ向かう途中で様々に分岐し、中耳の筋肉(アブミ骨筋) の運動、涙腺や唾液腺の分泌、舌の味覚などを支配しているため、障害の部位や程度に応じて、アブミ骨筋反射の低下、涙腺機能障害、唾液分泌障害、味覚障害なども出現します。

症状

口角から水がこぼれる、口笛を吹くと空気が漏れる
目が閉じれない(閉眼困難)、目の乾燥
聴覚過敏
味覚障害 など

原因

感染性、炎症性、外傷性、腫瘍性など多数の原因で起こりえますが、代表的なものとして、①ベル麻痺(特発性末梢性顔面神経麻痺)②ハント症候群が挙げられます。

①ベル麻痺:明らかな原因が特定できない場合にベル麻痺と診断され、現在では単純ヘルペスウイルス(HSV-1)の再活性化により生じると考えられています。末梢性顔面神経麻痺の約70%を占めます。
②ハント症候群:水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化により生じます。顔面神経麻痺のほかに、耳介や耳周囲の激しい耳痛を伴う帯状疱疹と、めまいや難聴といった症状をきたします。末梢性顔面神経麻痺の約10~15%を占めます。

治療

神経の変性が拡大するのを阻止することが重要であり、発症後早期の治療が望まれます。薬物療法が基本になり、症状や程度に応じて、ステロイド薬や抗ヘルペス薬を約7~10日間程度連日点滴または服用します。炎症が高度で改善の見込みが著しく低い場合には、手術が適応になることもあります。
また後遺症の軽減を目的としたリハビリテーション治療も同時に行います。急性期のリハビリとしては、手を用いた表情筋の筋伸長マッサージ・ストレッチ(手を用いて顔面の筋肉をゆっくりほぐす、伸ばす)、ホットタオルなどを用いて麻痺の部位を温める(温熱療法)などがあります。麻痺が高度な場合には、鏡を用いてゆっくり行う顔面の運動(ミラーフィードバック療法)も続けていきます。

<病的共同運動とリハビリ>
病的共同運動とは、瞬き(まばたき)をした時に同時に口角が挙がったり、口を動かした時に瞼が下がったりという、自分の意図しない異常な運動のことです。顔面神経麻痺の後遺症では、最も頻度が高く、日常生活の中で目的としない顔面の筋肉(表情筋)が同時に動くという非常に不快感の強い症状で、一度発症してしまうと自然に治ることは期待できないとされています。
病的共同運動を予防するために用いられるのが、ミラー(バイオ)フィードバック療法です。鏡を用いて視覚にて筋肉の運動を認知(フィードバック)しながら、意図する筋肉だけを動かす訓練を行います。1日に2回以上、ある程度時間をとって練習していきます。

先生より

院長 細野研二

プロフィール

・顔面麻痺の大半は、「ある日突然顔面の半分または一部が思うように動かせなくなる」という症状で出現します。
・治療開始が遅くなればなるほど、改善しにくくなるため、上記症状を認めた場合には数日以内に耳鼻咽喉科専門医を受診しましょう
・麻痺の改善には時間を要します。麻痺の程度によりますが、軽症の方で約1か月、中等症の方で約2~3ヵ月、重症の方では3~6ヵ月程度と考えられています。焦らずリハビリを続けることが大切です。
・ミラー(バイオ)フィードバック療法ですが、具体的には、瞼が動かないように意識しながら、『イー』と歯を見せる、『ウー』と唇を尖らせる、『プー』と頬を膨らませるといったお口の運動を毎日続けていただくことをお勧めしています。

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