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カラダの相談室【花粉症 「対策と治療」】

このコラムは産経新聞の「カラダの相談室」特集記事(当院院長のインタビュー記事)の転載です。(第2回 2023.02.15付 産経新聞夕刊)
230215_ほその耳鼻咽喉科様_第2回

花粉症は免疫反応の一種で、国民の2人に1人が罹(かか)っていると言われています。中でも多いのがスギとヒノキの花粉症。治療法は薬物や手術、免疫療法など年々新しく開発されています。症状に合わせた治療法の選択肢が増えています。

治療法には薬物など3つの柱
症状に合わせた選択肢が増大

Q 花粉症はどのような病気ですか。

A 約半数の国民が罹っていると言われる花粉症は、免疫反応の一種です。免疫反応は体に入った花粉(アレルゲン=抗原)に対し抗体を作り、再侵入してきた抗原を排除する良い働きをします。しかし、過剰反応すると、くしゃみや鼻水、鼻詰まりが起こります。
アレルギー性鼻炎を起こす代表的な花粉はスギとヒノキです。一般的な対策は目や鼻、口から花粉を体に取り込まないように眼鏡やマスクをすることです。その他、花粉情報をもとに飛散が多ければ洗濯物の外干しを止め、窓を開けないことです。また、外出先から帰ったら、玄関先で衣服や髪をよく払い、花粉を持ち込まないことも大切です。

Q 花粉症にはどのような治療法がありますか。

A 大きく分けると症状を抑える「薬物療法」とレーザー焼灼(しょうしゃく)手術などの「手術」、根治を目指す「アレルゲン免疫療法」の3つの柱があります。

薬物療法はくしゃみや鼻水、鼻詰まりといった症状を抑えるもので内服薬と点鼻薬があります。以前の内服薬は眠気や口の渇きなどの副作用がありましたが、今はその副作用が少ない「非鎮静性の第2世代抗ヒスタミン薬」も開発されています。また、点鼻薬も今は1日1回と使いやすく効果も高くなっており、近年は飛散前の初期治療薬としても認められています。

次は手術です。一番普及しているのがレーザー手術で、鼻の粘膜を焼灼することによって、粘膜が変性して鼻水が出にくくなり、鼻詰まりも良くなります。入院の必要がなく、効果は1~2年続きます。スギやヒノキの花粉症があり、加えてダニ、ハウスダストのアレルギーがある人にはレーザー焼灼手術がお薦めです。

その他に、鼻腔の容積を広げる「鼻内の骨切除」や鼻に分布する「アレルギーに関わる神経の切断」などの手術があり、重症の人には適応されます。

最後は根治を目標とする「アレルゲン免疫療法」です。花粉症の原因であるアレルゲンを体に取り入れて免疫を獲得する治療法です。現在主流の舌下免疫療法では、服薬は1日1回、錠剤を舌下に数分置いて飲み込むだけです。月1回程度の通院で3~5年続けるとアレルギー反応がかなり落ち着きます。この治療法はスギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と確定診断された患者さんが対象です。

これらのさまざまな治療を行っても症状がおさまらない人もいます。花粉症の中でもスギ花粉で最重症の人には、根治は望めませんが新たな選択肢が2020年に保険適用になりました。
皮下に少量の注射を行う「抗IgE抗体治療」です。全く新しい作用を持つ薬で、アレルギー反応をより上流で抑えるため、従来の薬よりも高い効果が期待できます。ただ厳しい治療基準がありますので受診されるクリニックで相談してください。

 

花粉症の治療は選択肢が増えています。自分の症状を考え、治療費(保健適用だが高額になることもある)も含め治療法や治療時期を医師に相談しましょう。今は満足できる方法が選択できるようになってきています。

 

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