コラム
Column2023/01/15
インフルエンザが流行しています
大阪では昨年2022年12月下旬よりインフルエンザが流行し始め、現在も流行期が続いています。発熱外来等にかかりづらくなる場合に備え、手洗い・うがい、手指消毒、乾燥予防、換気、人混みへの外出を控えるなどの対策を行うとともに、インフルエンザについて知っておいてもらうことも大切です。
◆インフルエンザとは
インフルエンザウイルスに感染することによって生じる病気です。発熱(38度以上)、頭痛、関節痛、全身倦怠感などの症状が急に現れ、通常のかぜの症状(のどの痛み、咳、鼻みずなど)以外に、全身症状が強いことが特徴とされています。ただし、今季当院を受診されたインフルエンザの方では、微熱のみ(37度台)のケース、咽頭痛と咳のみのケースもあり、通常のかぜと区別がつきにくくなっている印象です。
◆上記症状を認めた場合
自宅で解熱薬などを用いながら安静にして過ごすという方も多いと思いますが、症状が強い場合には医療機関を受診し、検査により診断してもらいましょう。
子供さんや高齢の方では脳症や肺炎などを合併し重症化することもあります。インフルエンザに対しては薬(抗インフルエンザウイルス薬)がありますので、病状に応じて処方されます。薬の服用により発熱期間が短縮され、ウイルスの排出量も減少します。
ただし、症状出現後2日(48時間)以降に開始された場合には十分な効果が期待できないとされていますので、早めに診断してもらうことが大切です。
◆インフルエンザにかかった場合
インフルエンザを発症する前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出する(解熱後もウイルスを排出する)といわれているため、鼻水、咳、くしゃみなどの症状が続いている場合には、外出を控えるなど周囲への配慮が望ましいとされています。
学生の場合、出席停止期間は、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」(学校保健安全法)とされています。