バセドウ病
Medical informationバセドウ病とは
日本では甲状腺中毒症の大多数を占める疾患です
甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体に対して刺激活性を有する自己抗体により、甲状腺ホルモンが過剰に産生され甲状腺中毒症状を呈する自己免疫疾患です。若年の成人女性に好発します
症状
・甲状腺腫大、甲状腺中毒症状(動悸など)、眼球突出や眼瞼腫脹(約30~40%)など
・甲状腺中毒症状:動悸(頻脈)、手指のふるえ、汗の増加、体重減少など
・バセドウ病では眼球突出や上まぶたの後退など多彩な眼症状をきたしますが、特に眼球突出については、いったん症状が出現すると薬物療法では改善しにくい傾向にあり、できるだけ早期に甲状腺機能を正常化させることが望まれます
・小児や高齢者では症状が乏しく、発見が難しいと言われており、小児では落ち着きのなさ、成績の急激な低下などで発見されることもあります
原因
抗TSH受容体抗体による自己免疫疾患
治療
抗甲状腺薬を用いた薬物療法、放射線ヨード内用療法、手術療法