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伝染性単核球症

Medical information

伝染性単核球症とは

EBウイルス(Epstein-Barr virus)の感染によって生じる炎症性疾患です。発熱、咽頭痛をきたすことが多いため、耳鼻咽喉科を受診されることも多いウイルス感染症で、思春期から20歳代の若い方に多く認めます。

症状

発熱(38度以上の高熱が1~2週間続く)、倦怠感、食欲低下、咽頭痛(特に口蓋扁桃の発赤腫脹、白色苔状の偽膜の付着)、頸部のリンパ節腫脹、肝臓や脾臓の腫大、皮疹 など

原因

主にEBウイルス(Epstein-Barr virus)の感染が原因です。唾液中に排出されたウイルスが唾液を介して感染し(経口感染)、比較的長い潜伏期(約4~6週間)を経て発症します。日本では多くの場合、免疫の未熟な乳幼児期に初感染(初めの感染)を生じ、無症状か軽度の咽頭痛や発熱くらいで終わっていることが多いのですが、思春期以降に初めて感染した場合に発症する率が高くなります。

治療

検査:
咽頭喉頭の観察、血液検査(白血球数の増加、異型リンパ球の出現、肝機能の異常、EBウイルス抗体価測定など)、頸部超音波検査 など

治療:
予後良好な疾患であり、数週間から数か月で自然に改善します。
現在でも特異的な治療法はなく、対症療法を中心として、炎症が改善するまで経過を観察します。
発熱や咽頭痛については、解熱鎮痛薬を中心として、炎症が高度の場合にはステロイド薬を併用することがあります。
また肝機能異常が高度の場合には、肝庇護薬(炎症によって肝臓が破壊されるのを防ぎ、肝機能を改善させる薬)を併用することもあります。

<参考文献>
1)稲垣 太郎ら:当科における伝染性単核球症の臨床的検討. 東医大誌 60:249-253, 2002.
2) 柳田 則之:伝染性単核球症の診断―とくに急性口蓋扁桃炎との鑑別. 神崎仁, 耳鼻咽喉科・頭頸部外科診療のコツと落とし穴 3喉頭・咽頭疾患. 東京. 中山書店 : 26-27, 2006.
3) 白幡 雄一ら:伝染性単核症36例の臨床的検討. 耳鼻展望 23 : 65-71, 2010.
4) 室野 重之:ウイルス抗体価検査を活用するUtilize Viral Antibody Test. 耳鼻臨床 116 : 94-95, 2023.

先生より

院長 細野研二

プロフィール

・通常の細菌性咽頭炎・扁桃炎として抗生物質(ペニシリン系)を内服した場合、発疹の出現をきたすことがあり、注意が必要です。頸部リンパ節腫脹の有無(触診または超音波検査など)と血液検査で区別できます。
・診断確定には、免疫学的検査(血液中のEBウイルス抗体価測定)が必要です。急性期にはVCA-IgM抗体(viral capsid antigen;EBV膜抗原)が上昇します。ただ検査結果が判明するには数日以上を要します。
・肝臓や脾臓の腫大を伴うことがあり、発症から数週間は激しい運動を避けることが望まれます。
・高熱と咽頭痛が続くため、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスとの鑑別も必要になる疾患です。新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスの検査で陰性の場合、一度耳鼻咽喉科を受診されることをお勧めします。

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