コラム
Column
2026/07/13
耳垢について|Q&Aと院長解説
当院で実際に診察・治療を受けられた患者様から寄せられた、代表的なご質問をご紹介します。
症状には個人差がありますので、気になることがあればお気軽に診察にお越しください。
Q1.耳が詰まった感じがして、聞こえにくくなってきました。耳垢が原因ということはありますか?
2週間以上続く耳鳴りは、早めの受診をお勧めします
突発性難聴など治療が必要な疾患が隠れていることがあります。
Q2.綿棒で耳掃除をしていますが、これって正しいですか?
綿棒での耳掃除は、耳垢を奥へ押し込んでしまうリスクがあり、奥まで掃除するのはあまりお勧めできません。また耳かきでの掃除も同様です。耳には「自浄作用」があり、耳垢は自然と外側へ移動するようになっています。過剰な耳掃除は外耳道を傷つけ、外耳炎の原因にもなります。ご自宅では入浴後に耳の入り口付近を軽く拭く程度にとどめておきましょう。
Q3.子どもの耳掃除はどうすればいいですか?自宅でやっても大丈夫ですか?
お子さんの外耳道は大人より細く、自宅での耳掃除は傷をつけたり、耳垢を奥へ押し込んだりしてしまうリスクが高いです。特に耳垢が湿っているタイプのお子さんや、耳垢が溜まりやすいお子さんは定期的に耳鼻咽喉科でのケアをお勧めします。またお子さんが想定外の動きをしたり、他のお子さんが耳掃除中に近くに来て手に当たったりすると鼓膜を破ってしまうこともありますので、注意が必要です。当院では専用の細い器具と明るいライトを使って安全に処置ができますので、「耳掃除だけ」でも気軽にご来院ください。
Q4.耳垢栓塞は放置するとどうなりますか?
耳垢が長期間放置されると、硬くこびりついて除去が難しくなります。また、詰まった耳垢が湿気を含んで細菌が繁殖しやすくなり、外耳炎を引き起こすこともあります。さらに、高齢者では耳垢栓塞による聞こえにくさが認知機能の低下につながるという報告もあります。「たかが耳垢」と思わず、気になる症状があれば早めにご相談ください。
Q5.耳垢が溜まりやすい体質があると聞きました。どのくらいの頻度で耳鼻科に行けばいいですか?
耳垢の質やたまりやすさには個人差があります。湿った耳垢(軟耳垢)の方・外耳道が細い方・補聴器や耳栓を使用している方は特に詰まりやすい傾向があります。目安として3〜6ヶ月に1回程度の定期的な耳掃除を耳鼻科で行うことをお勧めしています。「耳掃除のみ」での受診も承っておりますので、お気軽にご来院ください。
解説
●耳垢には外耳道の皮膚を酸性に保ち、皮脂で覆って細菌感染から外耳道を守る働きがあります。また細菌やカビの繁殖を抑制する役割もあります。そのため、あまり熱心に耳垢を取りすぎたり、頻回の水泳などで洗い流されたりすると、この保護作用が失われて外耳炎を起こしやすくなります。
●耳垢には乾燥している「乾型」と、アメ耳と呼ばれる粘り気のある「湿型」の2種類がありますが、これは体質(遺伝子)によって決定されます。日本人の場合には70~80%が乾型と言われています。「乾型」でも「湿型」でも全く問題はありませんが、「湿型」の方は奥に溜まりやすい傾向にあります。
●どうしても耳垢が気になるときは耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。「耳掃除のみ」での受診も承っておりますので、お気軽にご来院ください。





















