
コラム
Column
2025/02/16
2025年花粉症情報 スギ花粉の本格飛散が近づいています
2025年の花粉症
1月中旬より花粉症の症状を訴えて来院される患者様が少しずつ増えています。大阪の今年の花粉飛散量は過去10年間の平均量の約1.5倍、2024年と比較すると約3.3倍と予測されています。また近日中に気温が上がると、花粉がいっせいに飛散する可能性が考えられます。

(日本気象協会HPより)
ひとたび大量に飛散すると症状の悪化が続き、一度重症化すると症状をしっかり改善させることが難しくなるため、重症化しないように花粉飛散早期から治療を開始することが大切です。具体的には、「花粉飛散開始時」または「症状が少しでも現れた時点」からの治療(初期療法といいます)が推奨されています。この「初期療法」により、「症状を自覚する期間」と「ピーク時の症状の強さ」を軽減することができます。
毎年花粉症でお困りの方、特に例年重症になる方は、早めの受診をお勧めします。
花粉症の治療
当院では通常の内服薬や点鼻薬以外の治療として、舌下免疫療法や鼻レーザー手術にも積極的に取り組んでおります(スギの舌下免疫療法については花粉症シーズン終了後のご案内となります)。
また重症のスギ花粉症の患者様には、「ゾレア」という抗体製剤(注射薬)も2020年の花粉症シーズンより保険適応となっており、当院でも行っております。この注射薬は、通常の内服薬や点鼻薬に比べ、アレルギー反応をより上流で抑えるため、より高い効果が期待でき、かつ眠くなるという副作用を認めないのが特徴です。
検査をご希望の場合、当院ではアレルギーの原因を調べる血液検査を行っております。お子様の場合には、指先からの採血で調べることも可能です。
→指先からの採血で41種類のアレルギー検査(花粉症、ダニ・ホコリから食物アレルギーまで)についてはこちら
毎年内服薬と点鼻薬を続けていても鼻水、くしゃみ、鼻づまりが強い患者様は、お気軽に当院へご相談ください。