コラム
Column2024/10/28
「口腔がん無料検診」の御礼状をいただきました
先日、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会大阪府地方部会と大阪府耳鼻咽喉科医会により、「口腔がん(こうくうがん)」についての市民公開講座(2024年6月30日)と無料口腔がん検診(2024年7月1日~31日)が開催されました。この「口腔がん無料検診」の取り組みに、当院も微力ながら参加させていただきましたので、一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会大阪府地方部会より御礼状をいただきました。
がんを治すには、早期発見と早期治療が何よりも大切です。早期であれば治ることも多く、治療の負担も少なくて済むことが一般的で、検診が非常に大切になってきます。
耳鼻咽喉科と聞くとがんのイメージと結びつかない方も多いと思いますが、実は頭頸部がんと呼ばれるがんを取り扱っています。頭頸部とは、脳より下方で、鎖骨より上方の領域のことで、頭部顔面から頸部全体が含まれます。ここに生じるがんを総称して頭頸部がんと呼びますが、口腔、咽頭、喉頭、鼻腔、副鼻腔、甲状腺、唾液腺などの部位に分けられ、部位によって症状や治療方法が異なるのが特徴的です。
その中の一つである「口腔」とは、口の中のことを言い、「口腔」はさらに舌、歯肉(歯ぐき)、頬粘膜(頬の内側)、硬口蓋(口の中の天井分の硬い骨のことろ)、口腔底(舌と下側の歯肉の間)と区別されるため、「口腔がん」も発生部位によって「舌がん」「歯肉がん」「口腔底がん」などと呼ばれます。
今回のキャンペーンの目的は、頭頸部がんの中で最も頻度の多い口腔がんについて正しい知識を広く周知してもらい、また早期発見の助けとすること、また口腔がんという聞きなれない名前のがんは耳鼻咽喉科頭頸部外科で取り扱うということを広く知っていただくということでした。結果的には、大阪府内の5つの大学病院を含む40施設の病院と、58施設のクリニックで口腔がん無料検診が実施されたようです。また参加者は市民公開講座が200名以上、無料口腔がん検診が190名以上であったとのことです。
来年以降も同様の試みがあれば、がん治療認定医として、微力ながら参加させていただき、地域の皆様に貢献したいと考えております。
最後にもう一度書かせていただきますが、がんを治すには、早期発見と早期治療が何よりも大切です。
特に喫煙と飲酒の習慣を持っておられる方は注意が必要です。
「舌の痛み」「口腔内の違和感」といった口腔の症状だけでなく、「飲み込み時の違和感や疼痛」「声のかすれ」といったのどの症状、「首のしこり」といった症状を認める場合にも、当院へお気軽にご相談ください。