コラム
Column2024年 今シーズンの花粉情報(大阪)【2024年1月】
2024年花粉症情報 花粉症の症状が現れてきています
1月中旬より花粉症の症状を訴えて来院される患者様が少しずつ増えています。大阪の今年の花粉飛散量は例年よりやや多くなり、さらに飛散開始が例年より1週間くらい早いと予測されています。
ひとたび大量に飛散すると症状の悪化が続き、一度重症化すると症状をしっかり改善させることが難しくなるため、重症化しないように花粉飛散早期から治療を開始することが大切です。具体的には、「花粉飛散開始時」または「症状が少しでも現れた時点」からの治療(初期療法といいます)が推奨されています。この「初期療法」により、「症状を自覚する期間」と「ピーク時の症状の強さ」を軽減することができます。
毎年花粉症でお困りの方、特に例年重症になる方は、早めの受診をお勧めします。
上記の内容につき、今回、毎日放送(MBS)から取材を受け、その様子が1月22日(月)「よんチャンTV」で放映されました。ニュース動画を視聴できますでの、参考にしていただければ幸いです。
▼動画
花粉症の検査や治療などについては、当院までお気軽にご相談ください。
花粉症の治療
花粉症の治療は早めに開始し、継続することで、花粉が飛ぶシーズンを通じて症状を緩和することが期待できます。症状が重症になってから受診されますと、薬の効果があらわれるまで長くかかり、また効力も弱くなる傾向にあります。
また今年は花粉数が多くなり、花粉飛散後に受診される方が増え混雑することが予想されます。
そのため、毎年花粉症でお悩みの方、市販の抗アレルギー薬で効果を認めない方は、早めに当院へご相談いただけると幸いです。
なお、当院では通常の内服薬や点鼻薬以外の治療として、舌下免疫療法や鼻レーザー手術にも積極的に取り組んでおります(花粉症シーズン終了後のご案内となります)。
※アレルギー性鼻炎診療の指針となる「鼻アレルギー診療ガイドライン」は、現在も2020年版(第9版)が最新であり、2023年にCOVID-19関連も含めて改訂(2023年版)される予定です。
ご参考:鼻アレルギー診療ガイドライン 2020年版(最新版)
また重症のスギ花粉症の患者様には、「ゾレア」という抗体製剤(注射薬)も保険適応となっており、当院でも行っております。この注射薬は、通常の内服薬や点鼻薬に比べ、アレルギー反応をより上流で抑えるため、より高い効果が期待でき、かつ眠くなるという副作用を認めないのが特徴です。
検査をご希望の場合、当院ではアレルギーの原因を調べる血液検査を行っております。お子様の場合には、指先からの採血で調べることも可能です。
→指先からの採血「イムノキャップラピッド アレルゲン8」についてはこちら
毎年内服薬と点鼻薬を続けていても鼻水、くしゃみ、鼻づまりが強い患者様は、お気軽に当院へご相談ください。