コラム
Column2022/12/05
「かかりつけ医のための慢性気管支炎・肺気腫セミナー」に座長として参加してきました。
2022年11月22日に開催された「かかりつけ医のための慢性気管支炎・肺気腫セミナー」に座長として参加してきました。今回のセミナーでは、「慢性閉塞性肺疾患(COPD)のガイドラインに沿った評価・治療方法や最新の話題」について、大阪赤十字病院呼吸器内科の森田恭平先生にご講演いただきました。
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、タバコの煙などの有害物質が原因で肺に炎症が生じ、呼吸がしにくくなる病気です。
- 「COPD」という言葉は初めてお聞きになる方も少なくないと思いますが、以前から「慢性気管支炎」や「肺気腫」と呼ばれてきた病気を総称したものです。
- 実は少なくない疾患で、40歳以上の人口の8.6%(約530万人)がこの病気にかかっていると推定されており、死亡原因としては全疾患の中で9位と高いものの、その多くが未診断、未治療の状態で放置されていると考えられており、日本国内での啓蒙活動が重要視されています。
- 喫煙が最大の原因であり、喫煙者の約20%がCOPDを発症すると考えられています。最近流行している加熱式タバコも今後報告が増えてくることが予想されています。
- また「気管支喘息」を合併するケースも割合多いことが最近の報告で分かってきており、治療方針の決定時に参考にされます。
- このCOPDは放置すると呼吸機能が低下するだけでなく、心臓や血管系の病気など様々な合併症をきたしやすくなり、死に近づくと言われており、治療を続けることが大切です。
当院ではアレルギー科として気管支喘息などの診断、治療も行っております。
咳や痰でお困りの場合、お気軽に当院までご相談いただければ幸いです。